ヤンマー株式会社

世界で初めてディーゼルエンジンの小型化に成功した、農村出身の実業家

エンジン、農業機械など、産業機械の製造販売で知られる「ヤンマー」。創業者の山岡孫吉は、1888年、滋賀県伊香郡南富永村東阿閉村（現：滋賀県長浜市高月町東阿閉）の農村に生まれました。雪の多い寒村で人々の苦労を見て育った孫吉は、農業の機械化により農村の暮らしをもっと楽にしたいと考えるようになります。

その後、大阪に出てガス発動機を扱う山岡発動機工作所を創業。視察先のドイツで大形ディーゼルエンジンに魅了され、当時不可能とされたその小型化に取り組みます。度重なる失敗と苦闘の末、世界初の小型ディーゼルエンジンの開発に成功。戦後の農村再生にも大きく貢献しました。

ヤンマーという社名は、豊作を象徴するトンボ、中でも王様の「ヤンマトンボ」にちなんで名付けられたものです。