京風カレー おこしやす

数々の食通を唸らせた 元懐石料理人が作る「和出汁」×「カレー」

サラリーマンの街として有名な神田は、実は全国でも屈指の“カレー激戦区”でもある。
そんなカレーの名店がひしめき合う神田の中でも、珍しい京都の和出汁カレーが食べられる店がある。

「京都で行きつけのうどん屋さんで食べたカレーをヒントに、懐石料理風にアレンジしました」という元懐石料理人の店主 鈴木哲也さん。
ルーは1人前に玉ねぎ1個以上を贅沢に使い、厳選した野菜と合わせてじっくり丁寧に炒め作り上げている。
野菜の旨味が凝縮されたルーに「昆布・鰹節・鯖節・煮干・トビ粉」で取った出汁と合わせて一晩寝かし、カレーソースが出来上がる。
ご飯は、懐石料理人時代から付き合いのある滋賀県の契約農家からカレーと合わせてもべっとりした食感にならない、カレー専用有機肥料低農薬の近江米「日本晴れ」を使用し、昆布とホタテの出汁で炊き上げ、仕上げに鯖粉と鰯粉が混ぜてある。

スパイスを押さえながらも濃厚で、舌触り滑らかなカレーソースと出汁の効いたごはんが絶妙に引き立て合い、食欲をそそる香りからは想像できないほんのりと深く優しい味は、数々の食通をも唸らせる。
具材や隠し味の煮込んだ油揚げと九条ネギが、口の中で更に香りと味を引き立て、さらに、特製の「カレー用醤油」で自分好みに塩味やコクを変えても楽しむことも出来る。
ここまで完成度が高いカレーをサラリーマンがランチで食べられる価格帯に抑え、利益度返しで提供する店主からは「本当に良い物を気取らないで出したい」という想いが溢れ出ている。

なお水・木曜日にはそれぞれ、焼きそばと親子丼を専門に提供しており、こちらも是非食べて頂きたい。
「素材良し・腕良し・想い良し」の３拍子揃った神田新名店の逸品をご賞味あれ。