東京国立博物館 転合庵
茶入の披露のために建てられた草庵茶室
東京国立博物館の本館北側庭園には、各地から5つの茶室が移築されており、「転合庵」は京都の伏見にあった茶室が移築されたものです。
もともとは、小堀遠州が八条宮智仁親王より茶入「於大名(おだいみょう)」を賜った折、その披露のために京都伏見の六地蔵に建てた茶室です。小堀遠州は、現滋賀県長浜市小堀町出身の近江小室藩主で江戸初期の大名。作事奉行(幕府関連諸施設の建築関係を司った長官)として建物の修繕や造園を担当。また、千利休、古田織部に師事し茶道の本流を受け継ぎ、徳川将軍家の茶道指南役を務めるなど当時の茶道第一人者として活躍しました。転合庵はその後所有者が変わるなど、幾度か移築が繰り返された後、現在は東京国立博物館の庭園にその姿を見ることが出来ます。
転合庵やその他の茶室を含む庭園は普段は開放されていませんが、春の桜の季節と秋の紅葉の季節には一般に開放されます。また、転合庵を始め茶室はすべて、茶会・句会等に利用することもできます。
- 住所
- 東京都台東区上野公園13-9
- 電話番号
- 03-5777-8600
- 定休日
- 通常非公開・庭園茶室ツアーあり
- 公式サイト
- https://www.tnm.jp/
最終更新日:2022年03月31日 ※最新情報は店舗までお問い合わせください。