江東区芭蕉記念館
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近江と深いつながりのあった松尾芭蕉
松尾芭蕉は伊賀国(現在の三重県)出身で、29歳の頃に俳諧の道を志して江戸へ出ます。35歳で俳諧の先生となり、延宝8年(1680)、日本橋から深川の草庵に移り住みました。以来約14年間ここを拠点に活動し、多くの名句や紀行文を残します。1981年、江東区は芭蕉の業績を顕彰するために、このゆかりの地に「江東区芭蕉記念館」を開館しました。
芭蕉は全国に門人がいましたが、そのうちの一つ、近江における門人グループ「近江蕉門」には武士から僧侶、商人、医師、農民まで幅広い層の人々がいました。最も有名なのは、特に優れた高弟10人を指す「蕉門十哲」の一人・森川許六でしょう。彦根藩士の許六は公務で江戸に出た際、深川にいた芭蕉に入門します。江東区芭蕉記念館には「古哲俳家 三十六俳仙」や、許六が編纂した俳文集『風俗文選』、滋賀県長浜市出身の農民画家・片山雅洲(1872~1942年)が模写した「芭蕉文筆の図」などが収蔵されており、企画展などの際に展示されています。
芭蕉自身も近江を第二の故郷と思うほど愛し、晩年には近江で多くの時間を過ごしました。滞在していた草庵「幻住庵」や、遺言により埋葬された「義仲寺」(いずれも大津市)など芭蕉ゆかりの地が点在しています。
- お問合せ
- 江東区芭蕉記念館
- 住所
- 東京都江東区常盤1-6-3
- 電話番号
- 03-3631-1448
- 営業時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 第2・4月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
- 公式サイト
- https://www.kcf.or.jp/basho/
最終更新日:2024年06月12日 ※最新情報は店舗までお問い合わせください。