浅草寺の時の鐘
滋賀県出身の鋳物師がつくった、浅草寺「時の鐘」
徳川幕府の時代、世界有数の100万都市として栄えた江戸の街では、定刻になると「時の鐘」を鳴らして人々に時刻を知らせていました。上野、浅草、日本橋など合計10か所に設置されていた鐘の1つが、今も浅草寺に現存しています。
浅草寺の鐘は元禄5年(1692年)に将軍徳川綱吉の命により、太田近江大掾藤原正次(おおたおうみだいじょうふじわらのまさつぐ)が鋳造したもの。太田家は「釜六」の名で知られた滋賀県栗東市出身の鋳物師の一族で、幕府の「御成先鍋釜御用(おなりざきなべがまごよう)」を命じられ、およそ200年間にわたり多くの作例を残しました。
浅草の時の鐘は、松尾芭蕉の句「花の雲 鐘は上野か 浅草か」でも有名。現在も毎朝6時に「明け六つ」の鐘が鳴らされています。
- お問合せ
- 浅草寺
- 住所
- 東京都台東区浅草2-3-1
- 電話番号
- 03-3842-0181
- 公式サイト
- http://www.senso-ji.jp
最終更新日:2022年03月31日 ※最新情報は店舗までお問い合わせください。