明治学院礼拝堂(白金チャペル)
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W.M.ヴォーリズ-幅広く社会に貢献した国際人
1905(明治38)年、ヴォーリズは八幡商業高等学校(滋賀県)の英語教師として来日し、1941(昭和16)年1月、日米開戦の年に、日本国籍を取得し一柳米来留(ひとつやなぎめれる)と名乗り、1964(昭和39)年に83歳の生涯を終えるまで、キリスト教の伝道とその主義に基づく社会教育、出版、医療、学校教育などの社会貢献活動を続ける中、建築家としても活躍し、日本に数多くの教会建築・学校建築を残した。その中に、東京都の「特に景観上重要な歴史的建造物等」にも指定されている明治学院礼拝堂(白金チャペル)がある。
1919(大正8)年に、ヴォーリズ自身も生涯の伴侶である一柳満喜子と結婚式を挙げたこのチャペルは、ヴォーリズの設計により1916(大正5)年に竣工した。竣工当初は、南北に長い長方形の形をしていたが、1923(大正12)年に発生した関東大震災時の補強と破損した仕上げの復旧工事、そして1930(大正12)年から1931年にかけて、学生数の増加に対応するための東西袖廊増築工事を経てほぼ現在の形、上空から見ると十字形の姿となった。
1916(大正5)年の竣工以来、同じ場所に建ち続けている礼拝堂は、キリスト主義教育を掲げる明治学院を象徴する建造物となっている。
- 住所
- 東京都港区白金台1-2-37
- 公式サイト
- https://www.meijigakuin.ac.jp/
最終更新日:2024年02月20日 ※最新情報は店舗までお問い合わせください。