中央大学 多摩キャンパス
日本の近代化を牽引した 滋賀ゆかりの気高きバリスター
法曹界をはじめ、政界、財界などに有為の人材を多く輩出してきた中央大学。特に法学部は「法科の中央」と呼ばれ、日本屈指の名門学部として名高い。
その中央大学の創立者18人の中に滋賀県出身の「増島六一郎」がいる。
増島は彦根藩弓述師範の家に生まれ、幼い頃より文武両道に長け、藩校弘道館で神童と謳われた。
明治維新後上京し、1879(明治12)年東京大学法学部を首席で卒業。翌年、三菱の創始者岩崎弥太郎の後援を得て、イギリスのミドルテンプルに学び、1883年バリスター・アト・ロー(イギリス法廷弁護士)の称号を得た。
帰国後、増島は実地応用に優れたイギリス法への理解と法知識の普及こそが、日本を法治国家へ導く鍵であると確信し、「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神を掲げ、1885年、後に中央大学となる「英吉利法律学校」を同志17人と共に設立し校長に就任した。
増島は当時、私立法律学校での日本語による通常の授業とは別に、原書を用いた法学教育を実践するため英語法学科を設置するなど、他校には見られない斬新な試みを打ち出し、経験を重んじ自由を尊ぶイギリス法の教育を通じて、品性の陶治された法律家の育成をめざすと同時に日本の国情にあった法律のあり方を積極的に提唱した。
表層的な技術教育だけではなく、知性と品格を共に育て、実社会が求める人材を養成する増島六一郎の理念は今も中央大学にしっかりと根づいている。
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- 公式サイト
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最終更新日:2022年03月31日 ※最新情報は店舗までお問い合わせください。